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孔明「最高」発進 ゴルフ日本シリーズJTカップ

最終戦までもつれた賞金王争い。賞金ランキング1位の小田孔が首位につけて頭一つ抜け出す形となった。「最高ですよ。これ以上望むものないよ」と笑みがこぼれた。

 前半はショットの調子が思いのほか良くなく、ボギーを打たないことを心掛けて「よく耐えたと思う」内容だった。

 それがパー5の6番で20メートルのパットを沈めてイーグルを奪ったことで落ち着き、やっと「感覚がいつもになった」と振り返る。

 同組の藤田が「13番以降、アイアンの雰囲気が上がっていき、ショットが安定。さすがだなと思ってみていた。“賞金王”にふさわしいゴルフ」と冗談めかしながらも脱帽。後半はボギーなしの4バーディーにまとめてみせた。

 とはいえ、約1550万円差で追う2位の藤田も決して“白旗”を掲げたわけではない。左肩に痛みを抱え、痛み止めの注射を打ちながらと決して万全ではない。それでも、6番ではイーグルを奪い返して小田にリードを許さず、師匠の芹沢信雄プロが「一緒にプレーしたら嫌なタイプだね」と評価したほどだ。

 1イーグル、4バーディー、5ボギーと出入りの激しさに不安がのぞくが、「スコアを1つでも2つでも伸ばし、上との差を広げない」戦略を見据える。2010年から3連勝した相性のいいコース。優勝による逆転での賞金王に望みをつなぐ。

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